7. 暴走族取り締まりの状況と対策について

  

Q.

暴走族の取り縮まりと対策についてお伺いいたします。

(須藤昭男)

 暴走族にあっては、道路いっぱいに広がって蛇行運転や信号無視、そして、何といっても大きな騒音をまき散らして、全く法を無視した行為をとっております。このため、暴走集団に遭遇した善良な運転者が進路妨害や事故の危険にさらされ、また、沿道の住民は安眠を妨げられるなど多大な迷惑を受けております。
 過日の新聞によりますと、県警では本部と警察署が合同して取り締まりに当たり、昨年は一昨年に比べ2倍もの暴走族を検挙したと報道されておりました。県警が暴走族の検挙やグループの解体に努めておられることに対して感謝しているところであります。しかし、暴走族が社会問題となって久しいところでありますが、依然として絶えない状況にあります。また、最近の暴走族の背後には暴力団があり、リンチ殺人事件や傷害事件を引き起こすなど凶悪化の傾向にあるとも聞いております。
 そこで、県内の暴走族の実態と取り締まり状況及び今後の対応について、警察本部長にお伺いいたします。

A.

暴走族取り締まりの状況と対策についてお答えいたします。

警察本部長(茂田忠良)

 まず第1に、暴走族の実態についてでありますが、現在25グループ454人を把握しております。暴走族は、土曜日や祝祭日の前夜を中心に、少人数でゲリラ的な暴走を行ったり、あるいは友好グループが連合し、大規模な集団暴走を行っております。そのため、議員御指摘のとおり、交通の危険を生じさせ、あるいは騒音をまき散らし、住民の安眠を妨げるなど多大な迷惑を引き起こしているところでございます。
 第2に、取り締まり状況でございますが、昨年中は暴走行為に伴う共同危険行為で213人を検挙いたしまして、うち28人が逮捕であります。一昨年は検挙者数が116人、うち逮捕が14人でありますので、昨年はおおむね倍増しております。また、共同危険行為以外の道路交通法違反、すなわち無免許、整備不良その他の違反で3563件を検挙しておりまして、これは一昨年に比ベ322件の増加でございます。
 暴走族は、ときに幹部の引退記念とか、仲間の追悼などの名目で友好グループが連合いたしまして数十台で大規模な集団暴走を行いますが、これに対しては、警察本部に暴走族対策指揮本部を設置いたしまして、その指揮のもとに本部、交通指導課、交通機動隊と警察署が連携して取り締まりに当たっております。昨年、共同危険行為で検挙した213人というのも、こうして検挙したものでございます。
 しかし、共同危険行為の検挙は、暴走集団が第三者に具体的な危険または著しい迷惑を及ぼしたことの具体的な立証が求められ、また、暴走族が覆面をしたりナンバーを隠したりして個人の特定が難しく、捜査には多大な時間と労力を要しているというのが実態でございます。また、暴走行為の証拠収集は車両走行中に行うため、危険を伴うとともに、警察官が暴走族から攻撃を受けることもございます。そこで、第三者はもとより、暴走族、そして警察官の中からもけが人を出さないよう注意を払いながら取り締まりに当たっているところでございます。
 また、少人数で行うゲリラ的暴走行為、これは出没する時間や路線が特定できないために、いわばイタチごっことなりまして取り締まりに困難を伴っているわけでありますが、交通機動隊の勤務時間を夜間に振り向けるなどして取り締まりに努力しているところでございます。
 なお、こうして苦労して暴走族の取り締まりに当たっているところでありますが、暴走族の大半は16歳から18歳の少年で構成されておりまして、毎年世代交代による入れかわりがあります。この世代交代が頻繁であるために、常に新しい暴走族が生まれているのが実態であります。実際、週末の夜110番通報が殺到いたしまして、これに十分な対応ができないこともあるのが実情でございます。
 最後に、今後の対策でありますが、まず、違反後早期に検挙して、早期に道路交通から排除してまいりたいと考えております。そのためには、従来からの努力を継続することに加えて、現行犯逮捕が一番効果的であります。ただし、それにはそれなりの人員と装備を事前に準備する必要がありまして、余っている人員がいるわけではございませんのでなかなか難しいところでありますが、本年はこれを課題として取り組んでいきたいと考えております。
 また、現在、総排気量125cc以下の二輪車はナンバーの取りつけ義務があるものの、罰則が設けられておりません。したがって、ナンバープレートを取り外したり、折り曲げたりしているバイクが多いのが実情であります。そこで、県道路交通法施行細則を改正いたしまして、これを取り締まり対象として効果的かつ効率的な取り締まりを推進したいと考えております。
 以上のように暴走族取り締まりには難しい面がございますけれども、警察としては今後とも精いっぱいの努力をしてまいりたいと考えております。




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