4. 児童生徒の体力について

Q.

次に、児童・生徒の体力についてでありますが、

(須藤昭男)

 最近の子供たちを見ますと、身長や体重、座高など、体格は大変よくなっておりますが、走ったり跳んだり投げたりする体力や運動能力は以前と比べ大分低下しているのではないかと思います。過日、文部省が行った平成11年度の体力・運動能力調査の結果が新聞やテレビ等で報道されましたが、それによりますと、ここ10年間で子供たちの体力や運動能力が大きくダウンし、立ち幅跳びでは小学生の2年生と4年生の女子が過去最低を記録するなど、長期の低下傾向が続いていることがわかりました。
 これまで子供たちは野山を騒け回ったりボールを追いかけ回ったりしながら集団で遊ぶことが数多く見られました。しかし、最近の子供たちは、少子化により大勢で遊ぶことが少なくなり、テレビゲームなどをして室内で1人で遊ぶようになってきております。また、都市化や機械化が進み、家事を手伝ったりすることもはとんどなくなるなど、毎日の生活の中で体を動かす機会が少なくなってきております。さらに、学習塾通いなども学校の外での運動量の減少に影響しているのではないかと思われ、子供たちの体力や運動能力の低下を非常に憂慮いたしております。
 このような中で、これからの社会における高齢化の急激な進展や自由時間の増大、価値観の多様化などを考えますと、今の子供たちが21世紀を支え、明るくたくましく生きていくためには、何といっても子供たちの体力や運動能力を高めていくことが不可欠であり、これからの教育を進める上で大変重要なことであると考えます。
 そこで、本県における児童・生徒の体力や運動能力の状況はどのようであるのか、また、どのような対策を講じているのか、教育長にお伺いいたします。

A.

次に、児童・生徒の体力につきましてお答えいたします。

教育長(高井健二)

 変化の大きい社会を子供たちが明るくたくましく生きていくためには、健康の増進と体力、運動能力の向上や、みずから学び、みずから考える力の育成、豊かな人間性の育成など、知・徳・体のバランスのとれた発達が望まれるところであります。
 平成11年度に文部省が行いました体力・運動能力の調査結果と、それから本県で実施しました児童・生徒の体力・運動能力の調査結果を調査項目ごとに比べてみますると、柔軟性を調べる長座体前屈、これは座って背中を壁につけた姿勢で前屈してどこまで手が伸びるかを調べる調査項目でありますが、この項目では、小学生から高校生までの多くの学年で全国平均を上回りましたが、握力や50メートル走、それから立ち幅跳びなどは全国平均とほぼ同じでありました。また、敏捷性を調べる反復横跳びや全身持久力を調べる20メートルシャトルランでは、小学生から高校生までの多くの学年で全国平均を下回る結果となったところでございます。
 さらに、本県児童・生徒の平成11年度と平成元年度の調査結果を比べてみますると、中学生では50メートル走と握力に平成元年度を上回る学年もありますが、小学生の握力、それから50メートル走、立ち幅跳び、ソフトボール投げと、高校生の握力、持久走、50メートル走、ハンドボール投げについては、いずれの調査項目も平成元年度を下回る結果となったところであります。
 例えば、小学校6年生の女子ソフトボール投げの本県平均は、平成元年度が18.91メーターに対しまして、平成11年度は16.84メーターで2.07メートル低下しました。また、高等学校の3年生男子の握力でございますが、これは平成元年度が46.18キログラムに対しまして、平成11年度は42.27キログラムで3.91キログラム低下いたしました。
 このように、本県児童・生徒の体力や運動能力は、平成11年度の全国平均や10年前の本県平均と比較すると、全体的に低下もしくは停滞傾向にありまして、県教育委員会としても非常に心配しているところでございます。これらの調査結果を踏まえ、県教育委員会では、児童・生徒の体力・運動能力の向上を図るために、学校や家庭・地域における体育・スポーツ活動の改善と充実を進める体力づくり実践推進校や、体力づくり実践推進地区の指定を初め、児童・生徒の体力向上意識の高揚を図る体力優良証の授与、体育実技講習会などにおける指導者の資質向上、また、体育授業の改善・充実を目指した体育・スポーツ推進校の指定、体育授業に専門的な技術指導力を持つ地域や競技団体の指導者の学校への派遣、適正な運動部活動、それから地域のスポーツ少年団活動の推進等々に努めているところでございます。
 さらに、過日は、中学校の保健体育を担当している関東地区の先生方約600人が参加しました関東地区中学校保健体育研究協議会の群馬大会を草津町で開催しまして、中学生の体力・運動能力の向上を目指した各学校の実践発表や研究・協議などを行ったところでございます。県教育委員会では、学校と家庭・地域との連携を深め、子供たちが進んで体育・スポーツに親しみ、体力・運動能力の向上が図れるよう今後とも各種事業の推進に努めていく所存でございます。




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