2. 元気な高齢者に対する支援について

  

Q.

次に、元気な高齢者に対する支援の充実・強化についてお伺いいたします。

(須藤昭男)

 間もなく21世紀が幕をあけようとしております。新しい世紀は環境の世紀や人権の世紀など、いろいろな呼ばれ方をしておりますが、ことしの厚生白書にもあるように、高齢者の世紀となることは間違いありません。2015年までに第1次ベビーブーム、いわゆる団塊の世代が高齢者の仲間入りをし、65歳以上の人口が全国で約3200万人となり、群馬県でも50万人を超え、県民の4人に1人が65歳以上の高齢者となる超高齢社会が到来することになります。このような人口の高齢化に伴って介護を必要とする高齢者も増加いたしますが、そのような方々については介護保険制度という仕組みが構築されました。私は、この介護保険制度のさらなる定着を期待するとともに、高齢者の大部分を占める元気な高齢者に関する施策の重要性が今後ますます注目されるようになると考えております。
 高齢者の世紀とは、高齢者がふえる時代という意味ではなく、高齢者が社会の主役になるという時代であると思います。すなわち、高齢者が長年にわたる知識や経験を生かして政治、経済、文化の各分野で中心的な役割を果たし、地域社会のリーダーとして活躍する時代であると考えます。そのためには、元気な高齢者が健康で生きがいを持っていつまでも元気で暮らしていけることが必要であります。私は、このような意味で、元気な高齢者に対する支援の充実・強化が求められるようになると考えております。
 そこで、県では、元気な高齢者を支援するための総合的な施策として、本年度、元気高齢者総合支援事業を創設したと聞いておりますが、現在の取り組み状況はどのようなものでしょうか。
 また、戦後生まれの団魂の世代が高齢者になるというような状況を踏まえて、今後どのような方向で元気な高齢者に対する支援を充実していくのでしょうか。特に、高齢者の団体である老人クラブの加入率は減少を続け、現在では4割を割り込む勢いになっております。加入率減少の原因については、加入対象の60歳を超えても現役で働くお年寄りがふえていること、高齢者の価値観が多様化し、老人クラブとは別のボランティアグループや趣味の会などに入る動きがふえていること、長寿化でクラブ内に親子ほど離れた年齢層が混在し、同じ行動をとるのが困難になってきている等々が挙げられると思いますが、地縁集団としての老人クラブの再生が最も重要であると思いますが、今後どのように支援していくのでしょうか。
 また、流行語にもなったIT革命の中で高齢者が情報弱者とならないための支援が必要であると思いますが、具体的にどのような支援策をお考えでしょうか、保健福祉部長にお伺いいたします。

A.

次に、元気な高齢者に対しての支援についてお答えいたします。

保健福祉部長(岡 英夫)

 まず、元気高齢者総合支援事業の取り組み状況でございますが、県の保健福祉事務所では、生きがい地域活動推進事業として各地域の実情に応じて老人大学のような学習機会の提供や世代間交流、文化活動などの事業を実施しているところであります。市町村については、高齢者の生きがいと健康づくり支援事業として、今年度は軽スポーツなどの健康増進活動を中心にして12市町村で約1万5000人が参加していく事業を計画しております。また、県長寿社会づくり財団では、県からの委託を受けてねんりんピックへの選手派遣や高齢者のグループ育成などを含む多彩な事業を行っているところであります。さらに、老人クラブ等についても、高齢者の自主的活動を推進し、幅広い魅力のある活動となるよう、いろいろと支援をしているところであります。
 次に、今後の元気高齢者に対しての支援の方針でございますが、基本的には元気な高齢者が地域社会の主役として健康で生きがいを持って暮らし続けていく、そういう環境の整備がまず必要であると考えております。特にこれからは、須藤議員御指摘のとおり、団塊の世代が高齢者となりまして、価値観の多様化が一層進むという状況の中で、まず豊富な選択肢を用意する必要があると思います。そして、高齢者自身の自主性や創意工夫を生かした施策を実施していきたいというふうに思っております。
 御指摘の老人クラブは、地元密着型の組織として共助型保健福祉を推進する上で大変重要な役割を担っていると考えております。県としては、県老人クラブ連合会などと一体となってその活性化の方策や支援のあり方を検討していきたいと考えております。
 IT革命については、高齢者もその恩恵を受けて社会の一員として活動の場の拡大を図ることが大変重要であります。県としても、初心者向けの研修の機会を拡充したり、高齢者自身のリーダーを養成するなど積極的に支援をしてまいりたいというふうに考えております。いずれにいたしましても、県としては高鈴者が元気な群馬づくりを目指して21世紀の超高齢社会に対応した人づくり、仲間づくりを積極的に推進していく所存であります。




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