6.公共事業評価について

Q.

公共事業評価についてお伺いいたします。

(須藤昭男)

 近年、財政状況が厳しい中で、限られた予算を県民要望に基づき的確かつ効果的に事業に取り組み、最少の経費で最大の効果を上げることが求められております。公共事業の評価は、事業を実施する場合、その必要性や緊急性などを様々な角度から総合的に判断をし、その事業が十分効果を上げられるのか、優先順位はどうなのかなどを導き出して、予算の効果的な執行に役立てようとするものであります。特に、多額の事業費を要する公共事業については、費用対効果を中心として事業をすることが何よりも重要であります。
 現在、群馬県では公共事業の評価を、1、事前評価、2、執行時点検、3、再評価、4、事後評価の4つに分類をしておりますが、評価そのものが本当に生きた評価になっているのでしょうか。その実績を実際に事業を所管しております県土整備担当理事にお伺いいたします。
 そして、具体的な公共事業についてお伺いいたします。今年の6月4日、メールマガジン「ぐんま見聞録」の中で知事は、「自転車でディズニーへ、自転車で群馬へ」と題して、思いを述べられております。その一部を御紹介いたします。「私は、利根川沿いに群馬県から浦安の東京ディズニーリゾートまで、約170qのサイクリングロードを建設したいと思っています。建設経費もさほどかからずに、たくさんの人が生活を楽しむことができる事業として、各県との連携を進めています。こうした事をどんどん行って、新しい関東圏の観光振興を図っていきたいと思っています」と掲載されております。
 現在、県では地球環境の保全、県民の健康維持などの観点から、自転車の利用しやすい環境を整えるために、「サイクリングロードネットワーク計画」を進めておりますが、仮に浦安までサイクリングロードが完成したとしても、果たして年間に何人の県民が170キロ先の東京ディズニーリゾートへ行くでしょうか。
 そして、「建設経費もさほどかからない」と知事はおっしゃっていますが、利根川沿いの玉村・渋川自転車道32.5キロを建設するのに66億9000万円の大金が使われております。それよりも、学童の通学路になっているのに歩道のない道路や穴のあいた道路、わだちによる段差ができてしまった道路、少しまとまった雨が降ればすぐにあふれてしまう側溝、優先してやらなければならないことは盛りだくさんであると思います。
 そこで、このサイクリングロード建設という公共事業を行う場合に、何を基準に実施しているのか、また、その評価について、県土整備担当理事にお伺いいたします。

A.

須藤議員の御質問にお答え申し上げます。

県土整備担当理事(川西 寛)

 まず、公共事業の評価についてでございますが、国庫補助事業の効率性及び透明性を一層向上するため、平成10年度より再評価を行っております。これまでに195件の県事業を再評価いたしまして、中止した事業が4件、休止した事業が2件、その他は継続となっております。また、事前評価は平成14年度より試行中でありますとともに、平成13年度からは毎年の公共事業執行方針をもとに執行時点検を行っているところでございます。さらに、事後評価につきましては、現在、対象事業、評価方法について検討中でございます。
 次に、サイクリングロードの整備についてでございますが、今後の道路整備の指針とするため、平成13年と14年に県民や各界有識者の方々に道路に関するアンケート調査を実施しました。この調査結果によりますと、地域の道路整備に対する不満で最も高いのは自転車であり、次いで歩行者でありました。この結果、県民から最も多く寄せられた要望は、「通学路をはじめとした自転車や歩行者の通行環境の改善」ということになっております。
 このため、県では県民の要望の高い都市部の学校や主要公共施設、駅など公共交通機関の結節点を相互に結ぶとともに、都市間も連絡する主要ルートで構成されます「サイクリングロードネットワーク計画」を策定し、計画的に整備を進めているところでございます。
 また、整備効果を早期に発現させるため、平成14年、16年にネットワークや整備手法を抜本的に見直し、例えば、既存の幅2メートル以上の歩道をバリアフリー化し、自転車ばかりでなく、子どもや歩行者も歩きやすい歩道に再整備するなど、効率的な整備に努めました結果、本年3月末現在で全体の50%が完成しますとともに、今年度末には、特に前橋市、高崎市、新町ではネットワークをおおむね完成させる予定でございます。
 その結果、例えば自転車歩行者専用道路を利用される方々は休日を中心に6000人近くもいるなど、サイクリングロードの利用も活発となってきております。また、利根川を通じました浦安までの「広域自転車道構想」でございますが、関係都県などの連携によりまして実現をいたしますれば、広域の観光資源としても活用され、自転車道の利用促進にも寄与すると期待しているところでございます。




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