1.少子化対策について

〇議長(大澤正明君) 須藤昭男君御登壇願います。 (須藤昭男君 登壇 拍手)
〇須藤昭男君 自由民主党の須藤昭男でございます。
  通告に従いまして、県民の目線に立った質問をさせていただきますので、どうぞよろしくお願いをいたします。
  まず初めに、少子化対策についてお伺いをいたします。
  私は、初当選以来、毎回この壇上で少子化対策について質問をしてきました。県執行部もでき得る限りの施策を講じてきましたが、残念ながら少子化に歯止めがかかっておりません。どこか実効性に問題があるのではないかと思っております。出生率低下の背景には、晩婚化、未婚化、女性の社会進出による意識の変化や家族のあり方、価値観の多様化などがあると言われております。複雑で難しい問題ではあると思いますが、何とかしなければならない最重要課題でもあると思っております。発想の転換を図り、新たな視点で取り組む必要があると思います。
  これまでの少子化対策は子どもが生まれてからの対策がほとんどであったと思います。少子化の原因が晩婚化や未婚化にあるとすれば、ここに的を絞って対策を講ずるのも必要ではないかと思っております。
  「ぐんま子育てヴィジョン2005」の中で、結婚する意志のある未婚者は、理想的な相手が見つかるまでは結婚をしない、結婚を先延ばしにするという傾向があると報告されております。裏返しにしますと、いい相手が見つかれば結婚するということですね。要は、出会いの場を提供すれば、より結婚率も高まっていくのではないかというふうに思っております。民間では、結婚あっせん業を業務とする企業は多く存在しますが、入会金が高かったり、またせっかく入会したにも関わらずなかなか相手を紹介してもらえなかったり、不満の声をよく耳にいたします。
  そこで、奈良県が取り組んでいるなら出会いセンター、通称なら結婚応援団なるものを群馬で立ち上げたらいかがでしょうか。このなら結婚応援団とは、結婚を応援する企業や店舗、NPO等が企画、実施する、独身男女の方を対象とした出会いの場となるイベント情報などをホームページに掲載するとともに、メールマガジンにより、メールマガジン登録者に発信するというものであります。この方法ですと費用もあまりかからず、企業や店舗にとってもプラスであり、何よりも行政が関わっているということで利用者が安心すると思います。そうした新しい視点での少子化対策について、今後どのような対策を考えているのか、本県の合計特殊出生率を引き上げるための方策について、健康福祉担当理事にお伺いをいたします。
〇議長(大澤正明君) 健康福祉担当理事。
〇健康福祉担当理事(福島金夫君) お答えをさせていただきます。
  少子化の影響というふうに思われます。御指摘のありましたとおり、昨年、日本の国、我が国は、人口動態の統計をとり始めて以来初めて出生数が死亡数を下回りまして、総人口が減少に転ずる、いわゆる人口減少社会が到来をいたしました。少子化の指標のひとつでもあります合計特殊出生率につきましては、平成17年に全国で1.25、本県では1.32と過去最低を記録したところであります。
  この合計特殊出生率の低下の原因につきましては、今議員御指摘のありましたとおり、ライフスタイルの変化をはじめ、価値観の多様化でありますとか経済的な問題、さらには労働環境など様々な要因が介在しているものと考えられます。こうした少子化の傾向をとめるべく、本県においては、「ぐんぐんぐんま 子育てプラン」でありますとか、「ぐんま子育てヴィジョン2005」に基づきまして、主に各種の子育て環境の整備、議員御指摘のとおり、生まれてからの対策をとってきたところでありますが、残念ながら少子化の大きな流れを変えることができませんでした。
  そこで、反省のもとに、まず第1に、人口減少社会を前提としながら本県が講じるべき環境基盤づくりに係る施策を検討、推進すること、2つとして、出生率の低下傾向の反転に向けて、少子化の背景にある社会意識を問い直し、家族の重要性を再認識し、若い世代の不安感に対処するため、少子化の総合的な対策を早急かつ強力に実施することが求められていると考えまして、全庁で対応する少子化対策プロジェクトを立ち上げたところであります。
  具体的には、庁内横断組織であります企画会議に人口減少下の環境・基盤づくり部会と少子化対策部会の2つを設置しました。この両部会は、連携して少子化問題に取り組むものとしております。とりわけ、少子化対策部会におきましては、子育て支援が中心であった従来の施策に加えまして、合計特殊出生率向上のための施策を検討することとしたところであります。具体的には、未婚化、晩婚化が進む現状を踏まえまして、先進的な事例も参考にしながら、未婚、晩婚の傾向を変えるための施策を考えてもらおうということで、施策対象の中心となります20代から30代の若い人たちを中心とした検討会を置くこととしまして、このメンバーの公募を行ったところであります。おおむね20名弱の方が応募をしてくれました。
〇議長(大澤正明君) 答弁はもう少し簡潔にお願いします。
〇健康福祉担当理事(福島金夫君) こういった若い人たちから結婚、出産、育児への不安や要望を直接伺って取りまとめて、独自の施策を展開したいというふうに考えております。
〇須藤昭男君 続きまして、少子化対策の一方で、子どもが欲しいと望んでいるにも関わらず子どもに恵まれない方も多くいらっしゃいます。不妊に悩み、実際に不妊治療を受けている夫婦が増加しております。不妊治療は精神的にも身体的にも負担も大きいうえ、費用が高額になることも多く、経済的理由から十分な治療を受けることができず、子どもを持つことをあきらめてしまう夫婦も多いわけであります。
  平成16年から始まった国庫補助事業である特定不妊治療費助成事業が不妊に悩む夫婦にとって利用しやすい制度なのか、またこの事業によって実際どれくらいの夫婦が治療を受け、またどの程度の成果が上がったのか、不妊治療現場の状況がどうなっているのか、お伺いをいたします。
〇健康福祉担当理事(福島金夫君) 医療技術の進歩と普及によりまして、身近な医療機関で不妊治療が受けられるということになりました。しかしながら、体外受精など保険適用がない治療でありますので費用は高額であります。このため、本県では経済負担の軽減を図るために、国の制度に合わせまして、16年度から御指摘の不妊治療について、費用の一部を助成しております。
  現在までに不妊治療をやられた実績でありますが、平成16年は395件、平成17年は494件になっております。ただ、これは受けられた方でありまして、子どもさんがそのまま生まれたということではありません。これは表現として正しくないと思いますが、生産率という言い方をするのだそうですが、実際の移植によりまして生まれた子どもさんの率につきましては、新鮮胚を用いた治療法、これは顕微授精法とか、いろいろな言い方があるのだそうですが、新鮮胚を用いた治療成績によると19%、さらに顕微授精法を用いた治療法によると17%弱ということでありますので、先ほど申し上げました390件、490件のうち20%弱の人たちが生まれたということだというふうに思っております。
  以上です。
〇須藤昭男君 意外と数字が低いのにびっくりしたところでありますけれども、続きまして、時間もあれなので、同じく少子化に関してですけれども、なかなか表に出てこない数字でありますけれども、せっかく子どもを授かったにも関わらず、残念ながらおろしてしまうカップルも相当数いるというふうに聞いております。
  以前テレビで見たことがあるのですけれども、17年度の全国の出生児数109万人に対して、堕胎児数はなんと117万人。生まれる子どもよりも残念ながらおろしてしまう夫婦といいますか、子どもの方が多いということに大変衝撃を受けました。堕胎児をなくすことも少子化対策のひとつであるというふうに考えておりますが、その取り組みについて理事にお考えをお聞かせいただくのと同時に、群馬県内の堕胎の状況についてわかりましたら御答弁をお願いいたします。
〇健康福祉担当理事(福島金夫君) 人工妊娠中絶によります堕胎児の問題でありますけれども、本県におけます件数につきましては減少傾向にはあるものの、平成17年度で4800余件となっております。これは、減ってきて4800ということでありまして、多いときには6000件を超すというような状況でありました。この理由でありますけれども、ほとんどが妊娠の継続や分娩が母体の健康を害するおそれがあるという理由でありますけれども、実際にはこうした医療上の理由のほかに、経済的に苦しいとか、結婚していないとか、仕事が続けられないとかという理由が考えられます。
  ただ、人工妊娠中絶につきましては、個人の社会、経済、文化、宗教に関する様々な問題が複雑に絡む問題であります。また、極めてプライバシーに関わる事柄でありますので、解決方法として特効薬はないものというふうに考えております。< br>   子どもを望んでいるのに産むことができず中絶に至るという状況があるならば、これは議員御指摘のとおり改善をしなければならない取り組みだというふうに考えております。
  以上です。
〇須藤昭男君 受け皿を整備する方策のひとつとして、里親制度の充実なんかもひとつ考えられるのではないかというふうに思っておりますので、いろんな角度からいろんな知恵を出し合いながら対策を講じていっていただければと思います。少子化対策というのは特効薬、これをやれば歯止めがかかるというのは全くありませんので、いろんなこと、できることは何でもやっていくというのが大事だと思っておりますので、今後ともよろしくお願いをいたします。ありがとうございました。


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