〇須藤昭男君 続きまして、教員の資質向上についてお伺いをいたします。
前回もこの質問はさせていただきましたけれども、再度また質問させていただきます。
群馬県の未来を担う子どもたちに対する学校教育の充実のためには、学校教育の直接の担い手である教員の資質、指導力の向上が不可欠であると思います。先日も新聞で発表されましたけれども、全国の公立小・中・高で指導力不足と認定された教員は、今回も500名を超えておるそうであります。20年以上のキャリアを持つベテラン教員ほど多く認定をされ、認定後に過去最多の103人の教員が依願退職したそうであります。指導力不足と認定された教員のうち、72%が男性教員、そして40代が45%、50代が37%と、全体の8割以上を占める結果であったそうであります。ベテラン教員ほど指導力不足と認定される背景には、かつてのような絶対的な権威が失われているのに、教員自身が昔と同じ感覚で子どもと接しているため、うまく指導できなくなっているという指摘をされております。教員評価を着実に推進し、指導力不足教員へ適切に対処することはもちろん重要なことでありますけれども、あわせて優秀な教員を褒めて伸ばす、これも大変重要だと思っております。
そこで、群馬県の指導力不足教員の認定状況はどうなっているのか、また優秀な教員への取り組みはどうなっているのか、教育長にお伺いいたします。 |
○教育長(内山征洋君) お尋ねの教師の資質の問題であります。
まず第1点目の御質問の指導力不足教員の認定の状況でありますけれども、平成15年度から本県においては指導力不足教員の人事管理システムというのを導入いたしました。その結果、平成15年度に7名、平成16年度に2名、平成17年度に2名、今までに合計11名を指導力不足教員というふうに認定をしております。
それから御指摘の、そういうことばかりでなくて、優秀な教員をもっと伸ばしたらどうだ、それに対する手法を何かやっているのかというお話ですけれども、これは現在、昨年度から教育センターの改革というのを進めておりますけれども、その中で教育センターで初任者研修をはじめとして、経験年数に応じた研修を実施して、新任教務主任や新任学年主任、あるいは職務に応じた研修の充実というのをやっております。また、教育も非常に変化しておりますので、例えばキャリア教育であるとか、子どもの教育相談であるとか、あるいは特別支援教育というのがありますけれども、そういうようなことに対応するために、これは希望制で講座を開いて、そこに積極的に参加をするようにさせております。
さらに、総合教育センターにおいて1年間学校を離れて研修を行う長期研修というのと、学校に勤務しながら研修を行う特別研修の制度というのを設けて、資質の向上を図っております。教育センターでいろいろやっておりますのは、指導力不足だというふうに認定される前段階でも、しっかりしたトレーニングという機会をできるだけつくろうというような趣旨でこれはやっております。
それからもう1つ、優れた実績を残した教員でありますけれども、これについては優秀教員ということで、私ども教育委員会の方で表彰制度を設けまして表彰しておりまして、ここで表彰されることによって意欲の高揚というのを図るというのがひとつありますけれども、あわせてこれらの教員については模範授業をやらせたり、あるいは若手教員の指導、さらには助言というような形で、この優秀教員の活用を図っております。
以上です。 |
| 〇須藤昭男君 15年からの指導力不足教員の認定の数の報告がありましたけれども、この間発表された全国の指導力不足教員の数というのは、群馬県は平成17年度は2名ということでありますけれども、これは全国的に見て非常に少ない数字であります。多いところは三重県22人、広島県15人、福岡県20人、愛媛、熊本12人とか、千葉県も22人、結構多く2けたで推移しているんですけれども、群馬県が圧倒的に少ないというのは、指導力不足教員が本当に2人しかいなかったのかどうか、そこら辺をお聞かせいただきたいと思います。 |
〇教育長(内山征洋君) この指導力不足の教員というのは、当然、あなたが指導力不足だから研修を受けなさいと言うのには、それなりにしっかりした基準なり根拠を持ってそういうふうにしなければいけませんので、これは基本的に学校長なり、それから市町村の教育委員会、義務教育ですけれども、これは推薦と言うと変な話になるので、内申がありまして、それに基づいて実は外部の委員による判定委員会というのを設置しておりまして、その中でその教員の日頃の実践的指導の状況がどうであるとか、あるいは人間性がどうなんだろうとか、社会人としての識見がどうなっているんだというようなことを総合的にその委員会の中で判断していただいて、この教員は1年間研修を受けさせた方がいいだろうというような判定をいただいて、それで研修に送り込んでいるというような状況ですので、2名が少ないか多いかというのはなかなか難しい問題ではありますけれども、現実にはそういうことで、ルートを通ってやっているという状況です。
以上です。 |
| 〇須藤昭男君 私は、潜在的にはもっといらっしゃるんだと思うんですね。ただ表に出てこないというだけで、先ほど申し上げましたように、指導力不足と認定される方は男性が圧倒的に多く、しかも40代、50代。一番最初にそれぞれ学校の校長先生が、まずあなたは予備軍だということで指名するわけですから、校長にしても、自分がそこの校長で在職している間、教育センターに送り出すということはなかなかできないという方も多数いらっしゃるんだと。だから、なかなか表に出てこない。また、その指導力不足と予備軍の先生も、いろいろ人事異動によって1年はそこの学校に勤めていた。またちょっと問題があるからうちの学校では要らないよ、隣の学校へ行ってください、それでどんどん行ってしまう、こういう実態もあるんだと思います。そこら辺を生徒の目線に立って、生徒は先生を選べません。身内に甘くするのではなくて、生徒の目線に立ってこれから教育行政を進めていっていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 |
〇教育長(内山征洋君) 御指摘のとおりでありまして、実は議員御指摘のような、そういう・・確かに人が人を選んでということですから、その辺のなかなか難しいところもあるので、先ほどちょっとお話しさせていただきましたけれども、教育センターで通常やっていた研修というやり方を少し変えまして、要するに、あなたは指導力不足だというふうに言うというのは、今御指摘のようになかなか言いにくいよというのも現実にはあるんだろうと思います。そうでなくて、通常普通にやっているけれども、この部分については、あなたはトレーニングを受けた方がいいかもしれないねというような教員については、別に指導力不足ということではなくて、その前の段階で積極的にスキルアップを図ってもらおうということで、そういう研修制度というのをつくりまして、市町村の教育委員会には、気楽にという言い方はおかしいんですけれども、教師の能力アップのためにもっとどんどんこの研修会に参加させてくれというような、そういうやり方を現在やっているところであります。ぜひ、一所懸命今後もこういうことをやっていきたいと思います。
なお、人事評価制度というのを御承知だと思いますけれども、この制度が始まりましたので、そういう中ででも総合的にこういう問題は捉えていく必要があろうというふうに考えております。
以上です。
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| 〇須藤昭男君 先ほど全国での事例で多い県をいくつか申し上げましたけれども、その中で、全部ではありませんけれども、認定をする外部委員の中に保護者代表というのが含まれているんです。要するに、学校の先生だとか教育委員会ですとか、それぞれ地域の弁護士の方とかいろんな方ではなくて、保護者の目をそこに加えるというのもひとつ方策ではないかと思いますので、今後検討していただければというふうに思っております。
それから、前回指導力不足と認定をされた教員の中で、伊勢崎の研修センターで1年間研修を受けて、現場復帰がなされない、もう1年あたなは研修しなさいよという結論が出たにも関わらず、その方が分限免職ではなくて、依願退職をしたということを前回本会議で御指摘をさせていただきましたけれども、平成17年度3月末をもって指導力不足として認定をされて、現場復帰がされない教員が、また同じように退職金が上乗せされた勧奨退職ということになったんですけれども、これはどうでしょうか。前回教育長にお伺いしたときも、そういった御指摘があるので検討してみたいというような御答弁がありましたけれども、検討した結果、また全く同じような結論が出ているんですけれども、そこら辺はどうでしょうか。 |
〇教育長(内山征洋君) この辺は、あなたは指導力不足だからやめろという話は現状の制度の中では非常に難しいというのが正直なところです。ですから、いろんな今後の制度改革の中で、そういうものはしっかり改正していくとか何とかという話にはなるでしょうけれども、現状で、あなたはちょっと指導力が足りないからということで免職にさせるということは非常に難しいというふうに考えております。
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| 〇須藤昭男君 やっぱり生徒の立場、親の立場、さっき申し上げましたように、生徒は先生を選べないわけですから、教えるプロとして採用されている方々ですから、それがプロではなくなっているわけですので、それはきちっと対応しないと県民感情にそぐわないのではないかというふうに思っております。
それから、さっき表彰制度のこともちょっと伺いましたけれども、他県では、ただ表彰状を渡したり研修機会を与えるというだけじゃなくて、給与上で優遇措置を図っている教育委員会もありますので、一所懸命努力している先生には、やっぱりそれなりに給料もほかと違っていろんな上乗せができると思うんですよ。指導力不足の方をあぶり出すのも必要ですけれども、一所懸命頑張っている人に対しても積極的な教育委員会としての支援も必要だと思っていますので、ぜひ今後よろしくお願いをいたします。 |